Salicornia europaea(アッケシソウ)の効能・特徴・使い方

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Salicornia europaea L. / アッケシソウは、厚岸草、サンゴソウ(珊瑚草)、シーアスパラガスなどの名でも知られるヒユ科(Amaranthaceae)の一年生草本で、塩分の多い環境に適応した塩生植物です。1753年にカール・フォン・リンネによって記載されました。ヨーロッパ、アジア、北米の沿岸地域が原産で、塩性湿地や河口、海岸に広く分布し、ほとんどの植物が耐えられないほど塩分濃度の高い土壌に順応しています。節のある多肉質の茎と、小さな鱗片状に退化した葉をもち、秋になると赤みや紫みを帯びた色に変わります。栄養価の高さと、伝統的に認められてきた性質から、古くから料理にも伝統医学にも利用されてきました。

19世紀の百科事典風の植物図に描かれたアッケシソウ(Salicornia europaea):節のある緑色の多肉質の茎と鱗片状の葉をもつ全草で、背景はセージグリーンの標本台紙。
節のある多肉質の茎に、小さな鱗片状に退化した葉がつき、秋になると緑から赤紫へと色を変えていく。

民族植物学の伝統において、アッケシソウは食べ物としても薬としても重宝されてきました。生のまま、あるいは加熱して食べるほか、民間療法では胃腸の不調や炎症に用いられてきた記録があります。現代の研究ではこの植物のフィトケミカル(植物化学成分)が調べられ、試験管内試験や動物実験において抗酸化、抗炎症、抗糖尿病の可能性をもつ生理活性物質が見つかっています。こうした知見はいくつかの伝統的な用途と重なりますが、それを裏づけるヒトでの臨床試験はまだ不足しています。これらのデータは食品、医薬品、化粧品の各産業での応用に道を開くもので、アッケシソウに対する科学的・商業的な関心が高まっている理由もここにあります。

一般名と国際名

  • 日本語: アッケシソウ、サンゴソウ、シーアスパラガス、ヤチサンゴ。
  • イタリア語: asparago di mare、erba salata、salicornia。
  • 英語: chicken toe、common glasswort、glasswort、marsh samphire、pickle weed、saltwort、sea asparagus、sea pickle。
  • スペイン語: alacranera de las marismas、espárrago de mar、hierba salada、pollo、polluelo、salicornia。
  • ドイツ語: Europäischer Queller、Glasschmalz、Meeresspargel、Queller、Salzkraut。
  • フランス語: corne de mer、cornichon de mer、fausse algue、haricot de mer、passe-pierre、perce-pierre、salicorne、salicorne d’Europe、salicot。
  • ポルトガル語: aspargo-do-mar、espargo-do-mar、sal verde、salicórnia。

学名上の異名

Salicornia europaea L.の学名には多くの異名があります。これはアッケシソウ属(Salicornia)の分類が複雑であることと、個体群によって形態が大きく異なることを反映したものです。こうした変異の大きさから、時代ごとにさまざまな植物学者が、ごく近縁の植物を別々の名前で記載してきました。よく引用される異名は次のとおりです。

  • Salicornia annua Sm.
  • Salicornia biennis Afzel. ex Sm.
  • Salicornia brachystachya (G.Mey.) D.König
  • Salicornia brachystachya var. gracilis D.König
  • Salicornia europaea subsp. brachystachya (G.Mey.) R.Dahmen & Wissk.
  • Salicornia europaea subsp. simonkaiana Soó
  • Salicornia europaea var. herbacea L.
  • Salicornia europaea var. polystachya (W.D.J.Koch) Fernald
  • Salicornia europaea var. prona (Lunell) B.Boivin
  • Salicornia europaea var. simplex (Pursh) Fernald
  • Salicornia herbacea (L.) L.
  • Salicornia herbacea var. annua (Sm.) Pursh
  • Salicornia herbacea var. biennis (Afzel. ex Sm.) Fiori
  • Salicornia herbacea var. brachystachya G.Mey.
  • Salicornia herbacea var. gracilis G.Mey.
  • Salicornia ramosissima var. gracilis (D.König) Soó
  • Salicornia simonkaiana Soó
  • Salicornia stricta Dumort.

科:ヒユ科(Amaranthaceae)

Salicornia europaeaはヒユ科(Amaranthaceae)に属します。ヒユ科は約160属、2000種以上を含む多様なグループで、世界中に分布していますが、とくに乾燥・半乾燥地域に多く、塩性土壌のような過酷な環境に適応する力に優れています。小さな花がしばしば密な花序をつくることや、一部の種にベタレインなどの色素が含まれることが特徴です。アマランサスやキヌアのような食用作物、観賞植物、薬用植物として経済的に重要な種も少なくありません。

Salicornia europaeaがヒユ科に含まれるのは、現代の系統関係を反映したものです。分子系統学にもとづく再分類によって、かつてこの属が置かれていたアカザ科(Chenopodiaceae)がヒユ科に統合されました。このグループの植物は栄養素や生理活性物質に富むことが多く、栄養学から薬理学まで幅広い分野で研究されています。厳しい環境でも育つ強さから、ファイトレメディエーション(植物による環境浄化)や、淡水の乏しい地域での農業に役立つ有望な候補とも考えられています。

茶や調製に用いる部位

  • 種子
  • 葉
  • 柔らかい茎

鱗片状の葉は茎とほぼ一体化しているため、料理に使われるのは枝先の柔らかい部分で、種子はフィトケミカルプロファイルの項で紹介する油の原料になります。

民族植物学的・伝統的用途

  • 炎症(民間療法での記録)
  • 消化のサポート(民間での用途)
  • 食用(生食、加熱調理、サラダ、スープ、温かい料理)
  • 腸の不調(下痢や便秘など。民間療法での記録)
  • 糖尿病(韓国の伝統医学での記録。医師による治療に代わるものではない)

薬用特性

以下の特性の多くは試験管内試験や動物実験から得られたもので、研究で調べられている内容を示すものであり、人に対する効果を保証するものではありません。

  • 血糖降下作用 (動物実験で血糖値の低下が報告されている)
  • 抗炎症作用 (前臨床研究で炎症マーカーの低下が観察されている)
  • 抗菌作用 (実験室での試験で細菌に対する活性が観察されている)
  • 抗酸化作用 (フリーラジカルを中和する能力が実験室で測定されている)
  • 抗増殖作用 (実験室での研究で活性が観察されているが、臨床的な裏づけはない)
  • 抗糖尿病作用 (予備的な研究で可能性が調べられているが、臨床的な裏づけはない)
  • 骨保護作用 (マウスを用いた研究で骨量の減少が少ないことが観察されている)
  • 脂質低下作用 (ラットを用いた研究で血中脂質の低下が観察されている)
  • 免疫調節作用 (前臨床研究で免疫系の調節が報告されている)

フィトケミカルプロファイル

Salicornia europaeaは豊富で多様なフィトケミカルを含んでおり、この植物に認められている生物活性に研究者が注目する理由のひとつとなっています。これまでに確認されている主な生理活性物質は次のとおりです。

  • アルカロイド
  • クマリン
  • クロロゲン酸誘導体
  • サポニン
  • 脂肪酸(オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸)
  • ステロイド
  • ステロール
  • トリテルペノイド
  • フェノール酸
  • フラボノイド
  • ポリフェノール

脂肪酸組成に関する研究によると、Salicornia europaeaの油はとくにリノール酸に富み(約75%)、次いでオレイン酸(13%)、パルミチン酸(7%)、リノレン酸(2.6%)、ステアリン酸(2.3%)の順に含まれています。リノール酸とリノレン酸は体内で合成できず食事から摂る必要がある必須脂肪酸で、心血管の健康にかかわる細胞機能に関与しています。また、多様なポリフェノールやフラボノイドを含むことから、実験室での試験では高い抗酸化能を示し、細胞を酸化ストレスから守る可能性があります。ただし、この作用はヒトを対象とした研究で確かめる必要があります。

調製方法(茶、チンキ、エキス)

  • エキス
  • オイル
  • 加熱調理
  • 浸出液(ハーブティー)
  • チンキ
  • 生食
  • 粉末

食事では生食と加熱調理が最も一般的で、乾燥させた植物から作る粉末は塩味の調味料として使われます。エキス、オイル、チンキは主に研究や加工製品に見られるもので、健康目的で使う場合は専門家の指導のもとで用いてください。

他の植物との相乗効果

血糖バランス

伝統的な記録と、血糖への作用を調べた予備的な研究をもとに、アッケシソウは同じ理由で研究されているギムネマ(Gymnema sylvestre)やシナモン(Cinnamomum verum)と組み合わせられることがあります。アッケシソウの成分が、ギムネマのギムネマ酸やシナモンのポリフェノールとともに、インスリン感受性やブドウ糖の吸収にかかわるのではないかという仮説にもとづくものです。ただし、この組み合わせは臨床試験で検証されておらず、2型糖尿病の治療の代わりには決してなりません。血糖降下薬やインスリンを使っている人は、作用が重なって低血糖を起こすおそれがあるため、専門家の指導が必要です。

快適な消化

消化を助け、腸の不快感をやわらげる目的で、伝統的にアッケシソウは駆風作用や消化促進作用をもつショウガ(Zingiber officinale)やペパーミント(Mentha × piperita)と組み合わされてきました。この組み合わせは、前臨床研究でアッケシソウに認められた抗炎症活性に、ショウガにあるとされる消化管運動促進作用と、ペパーミントにあるとされる鎮痙作用を合わせるという考え方にもとづいています。おなかのガスや腹部のけいれん痛を減らし、胃腸の快調を保つために伝統的に用いられてきましたが、効果を約束するものではありません。

抗酸化物質の補給

実験室で測定されたアッケシソウの抗酸化能は、アサイー(Euterpe oleracea)や緑茶(Camellia sinensis)など、同様の成分を豊富に含む植物と組み合わせる理由にもなっています。アッケシソウのフラボノイドやポリフェノールに、アサイーのアントシアニンや緑茶のカテキンを加え、野菜を多く取り入れた変化に富む食事の一部とする考え方で、伝統や栄養学ではこうした食事がフリーラジカルの中和と結びつけられています。ただし、この組み合わせだけで慢性疾患や早期の老化を防げるという根拠はありません。

レシピと利用法

伝統的なアッケシソウ茶

材料: 乾燥アッケシソウ(茎と葉)小さじ1、熱湯200ml。

作り方: アッケシソウを容器に入れて熱湯を注ぎ、ふたをして5分から7分蒸らします。こしてから、温かいうちに飲みます。伝統的には、食後に消化を助け、軽い胃腸の不快感をやわらげる目的で飲まれており、この植物を穏やかに取り入れる方法のひとつです。ナトリウムを制限する食事をしている人は、事前に医療の専門家に相談してください。

アッケシソウのフレッシュサラダ

材料: 管理された栽培によるもの、または産地が明示された生のアッケシソウ100g、エクストラバージンオリーブオイル、レモン果汁、挽きたての黒こしょう。

作り方: 生のアッケシソウをよく洗って余分な塩分を落とし、好みで茎を小さく切ります。ボウルでアッケシソウとオリーブオイル、レモン果汁、黒こしょうを好みの量で和え、付け合わせや前菜として出します。アッケシソウを生のまま味わうのに適したサラダで、栄養素とシャキシャキした食感を損なわず、植物自体に塩味があるので塩を加える必要はありません。

アッケシソウのガーリックソテー

材料: 生のアッケシソウ150g、みじん切りにしたにんにく2片、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1。

作り方: アッケシソウを洗い、水気をよく切ります。フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、にんにくを加えて香りが立つまで1分ほど炒めます。アッケシソウを加えて、柔らかくつやが出るまで3分から5分炒め、すぐに魚や肉の付け合わせとして出します。アッケシソウ独特の風味が引き立ち、数分で仕上がる一品です。ナトリウムを控える必要がある人は、炒める前に熱湯でさっと下ゆでしておくと塩分を減らせます。

アッケシソウのチンキ

材料: 生のアッケシソウ50g(乾燥なら25g)、70%の穀物アルコール250ml。

作り方: アッケシソウを刻んで遮光性のガラス瓶に入れ、完全に浸るようにアルコールを注ぎます。しっかりふたをして涼しく暗い場所に2週間から4週間置き、毎日瓶を振ります。その後こして、遮光瓶で保存します。植物の成分を濃縮した形態であり、長期使用についての安全性データが確立されていないため、使用量や頻度を自己判断で決めてはいけません。とくに妊娠中・授乳中の人、慢性疾患のある人、薬を服用している人は医療の専門家に相談し、アルコールを含むこのチンキを子どもに与えないでください。

上記の調製法は伝統的な記録に基づくものであり、専門家の助言に代わるものではありません。内服される前に、本記事に記載されている禁忌および相互作用をご確認ください。

関連する療法

臨床植物療法

臨床植物療法の分野では、Salicornia europaeaは主に栄養価と、実験室で観察された生物活性の面から研究されています。予備的な研究で血糖降下の可能性が報告されていることから、標準化された抽出物が糖尿病などの代謝性疾患の補助になりうるか検討されていますが、医薬品や医師による経過観察に代わるものではありません。抗酸化物質やミネラルが豊富なことから、全般的な健康を意識した食事に取り入れる選択肢にもなりえます。どのような使い方をする場合も、患者の状態、植物のナトリウム含有量、他の薬との相互作用を考慮して個別に判断する必要があります。

機能性栄養学

現代の栄養学では、アッケシソウは機能性食品とみなされ、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、ヨウ素など)、ビタミン(A、C、B群)、抗酸化成分を含む点が評価されています。心血管の健康を支え、炎症反応を調整することを目指す食事にも取り入れられています。自然な塩味があるため、加える食塩を減らして料理に味をつけることができ、塩分の多い環境でも育つ性質とあわせて、栄養豊富な野菜で食生活に変化をもたせる助けになります。とはいえナトリウムを含まないわけではなく、もともと含有量が多いため、高血圧の人や減塩食をとっている人は、1日のナトリウム摂取量にアッケシソウの分も含めて計算する必要があります。

禁忌と副作用

Salicornia europaeaは、料理に使う程度の量を食品として食べるかぎり、一般に安全と考えられています。アッケシソウはもともとナトリウム含有量が多いため、高血圧、心不全、腎不全のある人や減塩食をとっている人は注意が必要で、こうした場合は医師や管理栄養士と相談したうえで食べるようにしてください。潮の満ち引きのある場所や河口に生育するため、水が汚染されていると重金属を蓄積するおそれがあります。管理された採取または栽培による、産地の確かなアッケシソウだけを食べ、どこででも自由に摘み取ることは避けてください。

まれではありますが、ヒユ科の植物に過敏な人ではアレルギー反応が起こる可能性も否定できません。アレルギーの兆候が少しでも現れたら、すぐに食べるのをやめて医療機関を受診してください。妊娠中・授乳中の人や幼い子どもについては安全性の研究が不足しているため、料理に使う程度を超える量で用いる場合や、エキス、サプリメントとして使う場合は、事前に医療の専門家に相談してください。

薬物相互作用

ナトリウムやその他のミネラルを含むため、アッケシソウは理論上、利尿薬や降圧薬の効果に影響する可能性があります。また、予備的な研究で血糖降下の可能性が報告されていることから、経口血糖降下薬やインスリンを使っている人は、作用が重なるおそれがあるため注意が必要です。薬を継続して服用している人は、エキスやチンキを使ったり大量に食べたりする前に、医師か薬剤師に相談してください。

よくある副作用

アッケシソウの摂取に伴う副作用はまれで、多くは軽いものですが、とくに大量に食べた場合や体質的に敏感な人では、おなかの張りや下痢などの胃腸の不快感が起こることがあります。強い塩味が口に合わない人もいるでしょう。食べすぎるとナトリウムに敏感な人では一時的に血圧が上がることがあるため、少量から始めて体の反応を確かめるとよいでしょう。

豆知識

アッケシソウは英語でglasswortやsea asparagusとも呼ばれ、何世紀にもわたってさまざまな文化で重宝されてきた豊かな歴史をもっています。学名のSalicorniaはラテン語のsal(塩)とcornu(角)に由来し、塩分の多い環境を好む性質と茎の形を表しています。アッケシソウの灰は炭酸ナトリウムを多く含むため、ガラスや石けんの製造に使われており、英語名のglasswort(ガラスの草)はこの用途から生まれました。この利用は何世紀も前にさかのぼり、料理や民間療法で知られるようになるずっと以前から、産業上重要な植物だったことを示しています。

料理の分野では、アッケシソウは多くの沿岸地域、とくにヨーロッパで好まれる食材で、塩気のある味とシャキシャキした食感から、魚介料理の定番の付け合わせになっています。地域によっては今も塩性湿地で採取されていますが、重金属が蓄積するリスクがあるため、現在は水質への注意が欠かせません。一方で、管理されたシステムで商業栽培している地域もあります。健康的で持続可能な食品への需要の高まりも、この植物への関心を後押ししています。塩分の多い土壌でも育つことから、乾燥・半乾燥地域に向いた有望な作物と考えられており、食料安全保障や持続可能な農業への貢献も期待されています。

よくある質問

アッケシソウは毎日食べても大丈夫ですか?

はい、適量であれば、日々のバランスのとれた食事に取り入れることができます。ただし、ナトリウム含有量がもともと多いため、高血圧、心不全、腎不全のある人や減塩食をとっている人は、頻繁に食べる前に医師や管理栄養士に相談してください。それ以外の人にとっては、定期的に取り入れることで栄養素の幅が広がり、食べる野菜の種類も豊かになります。

アッケシソウは血糖値のコントロールに役立ちますか?

主に実験室や動物で行われた予備的な研究と、伝統医学におけるいくつかの記録からは、アッケシソウに血糖降下作用がある可能性が示唆されていますが、ヒトを対象とした臨床試験ではまだ確認されていません。この植物は医師による治療に代わるものではなく、血糖降下薬と作用が重なることもあるため、糖尿病のある人がこの目的で使う場合は、事前に医療の専門家に相談してください。

子どもがアッケシソウを食べても大丈夫ですか?

変化に富んだ食事の一部として少量であれば、子どもの食事に取り入れることもできます。ただし、塩味が強く、ナトリウムなどのミネラルが多く含まれるため、幼い子どもに定期的に与える前には、とくに持病がある場合、小児科医や管理栄養士に相談するのが賢明です。また、エキスやチンキを子どもに与えてはいけません。

アッケシソウに重金属が含まれることはありますか?

はい。潮の満ち引きのある場所や河口に生育するため、水が汚染されていると重金属を蓄積するおそれがあります。汚染された沿岸地域の植物から、こうした元素がすでに検出されたという現地調査もあります。そのため、管理された採取または栽培による産地の確かなもので、産地を明示している供給元のアッケシソウだけを食べるようにし、どこででも自由に摘み取ることは決してしないでください。

アッケシソウは薬と相互作用しますか?

ナトリウムやその他のミネラルを含み、代謝機能への影響も考えられるため、アッケシソウは理論上、利尿薬、降圧薬、血糖降下薬と相互作用するおそれがあります。薬を継続して服用している人は、この植物を日常的に食べること、とくにエキスやチンキを使うことについて、医師か薬剤師と相談してください。

アッケシソウのおすすめの調理法は?

アッケシソウは用途が広く、サラダにして生で食べたり、にんにくとオリーブオイルで炒めたり、スープや煮込み料理に加えたりできます。塩分を減らしたいときは、調理の前に熱湯でさっと下ゆでするとよいでしょう。どの方法を選ぶかは、好みや作りたい料理によって決めてください。

ご注意:本コンテンツは情報提供を目的としており、医療専門家の助言に代わるものではありません。薬用植物を使用する前に、特に妊娠中、授乳中、または薬を服用中の場合は、医師または専門家にご相談ください。

参考文献

引用文献 5件

エビデンスレベル: 🥈 中

5件の引用文献 (5 査読済み)に基づく。

  1. PMC2023 Döndü M, et al. Bioaccumulation and human health risk assessment of some heavy metals in sediments, Sparus aurata and Salicornia europaea in Güllük Lagoon, the south of Aegean Sea. Environ Sci Pollut Res Int. 2023.
  2. PMC2023 Jang AR, et al. Water Extract of Desalted Salicornia europaea Inhibits RANKL-Induced Osteoclast Differentiation and Prevents Bone Loss in Ovariectomized Mice. Nutrients. 2023.
  3. PMC2021 Khalilzadeh R, et al. The Salicornia europaea potential for phytoremediation of heavy metals in the soils under different times of wastewater irrigation in northwestern Iran. Environ Sci Pollut Res Int. 2021.
  4. PMC2021 Kim S, et al. Chemical Structure and Biological Activities of Secondary Metabolites from Salicornia europaea L.. Molecules. 2021.
  5. PMC2024 Souid A, et al. Assessment of the Antioxidant and Hypolipidemic Properties of Salicornia europaea for the Prevention of TAFLD in Rats. Antioxidants (Basel). 2024.
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アッケシソウ(Salicornia europaea)は、ヨーロッパやアジア、北米の沿岸の塩性湿地に生える、ヒユ科の一年生の塩生植物です。伝統的な用途や生理活性成分、料理レシピに加え、ナトリウムの多さや産地の安全性など、食べる前に知っておきたい注意点も詳しく解説します。

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